3/30/2011

Hosai Ozaki

日本から何冊か本を持ってきていました。もちろん、あんまり沢山持ってくるわけにも行かなかったし、そこまでもってきたい本が無かったという事もあるんですが、計4冊でした。
一冊はアイルランドの歴史を書いた新書。授業とかで役に立つかなと思って。
二冊目はOscar Wildeの「ドリアングレイの肖像」。これは単純に読んでた途中だったので。
三冊目は吉本ばななの「キッチン」。理由はひみつです。
そして、最後の一冊が尾崎放哉の句集

尾崎放哉という人は明治から大正にかけて活躍した俳人の一人なんですが、特に有名なのが自由律俳句。自由律俳句っていうのも不思議で、五七五や季語といった形式にとらわれない素人目にはどうも俳句には見えない面白いジャンルなのです。

たとえば自分がすきなのが、
「ぢつと子の手を握る大きなわが手」だとか、
「なんにもない机の引き出しをあけて見る」だとか・・・、
「すばらしい乳房だ蚊がいる」だとか(笑)

これ全部俳句です。素晴らしくないですか?
なんにもない引き出しをあけて見るって、この句を読んだときはどういうシチュエーションだったんですかね?絶対「なんにもない」って分かってて開けてみたくなったんでしょうね(笑)かわゆい。
なんか、凄く好きなんです。愛嬌たっぷりな感じ。
ふとした時に一人でゆっくりこの句集を読んでると落ち着くのです。とてもオススメ。

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Maira Gall