1/30/2011

Vandalized Art?

エジプトで暴徒がファラオのミイラを壊した件について。
誰かが書いていたみたいに、ココまで来ると、タリバンがバーミヤンの大仏を破壊したのと大差ないではないか。と思った。
国家の歴史(=博物館)は、国家に管理されているからといって政府のものではなくて、国民のものなのに。自分たちで自分たちの歴史を破壊してどうするんだろう。それが歴史を塗り替えるという事なのか?違うと思うなー。

で、それで思い出したのが、先日行ったRHAで展示されていたコレ↓

Gert Jan Kocken, Reina Guillermina de la serie El pasado en el presente, 2005

オランダがインドネシアを植民支配していた時代に、反オランダの人々がオランダ女王の肖像画を傷つけたというもの。コレの実物?か写真?か忘れたけど、作品として展示してあったのでした。
よくよく考えれば、経緯の違いはあれどもミロのヴィーナスもある種傷つけられた作品であって、でもそれが作品としての価値を上げているようにも思えるのです。
歴史の刻印だとか、記憶だとか、象徴化だとか。そういった意味では作品になりうるとも思うのです。
だからといって、今回のエジプトの暴徒やタリバンの行為を正当化出来るとは思えませんが。

参考までに: Disability Aesthetics

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Maira Gall